日別アーカイブ: 2020年12月14日

プロの仕事

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薄板構造のアーチは工場成形の時点で金型の摩耗などによるパネルスパンに誤差が生じます。

例えば610mmのスパン設定の場合、新しい金型に取り替えた直後は605mmとスパンが縮まり、使用期間が長くなり摩耗してくると630mmとスパンが広がってきます。

組み立て時には誤差があろうとなかろうと、1スパン毎に正しいスパン寸法に調整していく必要がありますが、誤差が大きければ大きいほど手間がかかる作業となります。

それをせずに組み立てて行くと、1スパンあたり5ミリの誤差でも10枚並べれば5センチもの誤差になり、とてもお粗末な建物になってしまいます。

アーチも列記とした建物ですから鉄骨や木造などと同じく、垂直である部分は垂直に、通すべきラインは通す、それがプロの仕事です。