1.アーチビルディングの素材は何ですか?

アーチパネルの素材はガルバリウム鋼板又はガルバナイズド鋼板という、鉄板に亜鉛とアルミの鍍金が施されたものです。日本でもガルバリウム鋼板は建材として幅広く使用されています。(外壁材、屋根材などのシルバー色の角波型鋼板の多くがそうです。) 一般的に厚みは0.3~0.4mmのものが多いのですが、ワンダービルディング製は厚みが0.7mm~3.2mmので、深みのあるメタル色です。

2.この建物の耐用年数はどれくらいですか?

先述のように素材となる鋼板は非常に分厚く、錆がまわりません。アメリカに存在する一番古い建物は55年を経過していますが、外観の色褪せこそありますが、まだまだ利用されています。地球上で最も過酷な立地条件と言える南極大陸に存在する米国の観測基地も、建設から50年近く経っていますが、まだ問題も無く利用されています。
現在までの耐用年数は50年と言えますが、まだまだ延びるでしょう。

3.キラキラ光ったものと、マットなものと2色あるようですが違いは?

キラキラ光ったものは「ガルバナイズド鋼板」、マットなのものは「ガルバリウム鋼板」です。前者はコンクリートと接触するようなプランの場合やパネルに塗装をする予定がある場合に使用します。後者はコンクリートとの接触や塗装にはお勧めできません。価格はほとんど同じです。

4.似たような建物を日本でも見かけますが・・・。

おそらく現在日本でご覧になるものは、他のアーチビルディングメーカーのもの(シミラープロダクツ)か、別工法によるアーチ建築です。他のアーチビルディングメーカーのものは米国やカナダで数多く存在し(TVや新聞でもコマーシャルされています)、それらは金型など全て同じ規格から成る製品です。ただ、中にはラフな作りで設計上の寸法誤差が大きかったり必要な寸法データが無いものもあり、設計図面に正確なアーチの曲線を記すことの不可能なものも存在します。無論正確な仕上がりは期待できません。
そのため、日本で建てられているものの多くは、半円型のアーチ(半円形は誤差が目立ちにくい)が多いかと思います。また、中には強度データが無く、米国での構造認定が所得されていないものもあり、建設プランによっては強度不足を伴う場合もあります。ワンダービルディングでは設計寸法、強度データ完備ですので、スムーズな設計作業が可能です。

5.土地やプランに合わせて建物をオーダーできますか?

ワンダービルディングは規格モデルだけでも数百種類ございます。その中からピッタリのものをお探しいただけない場合はフルオーダーも可能です。お客様のニーズに合わせてのオリジナル対応いたします。

6.米軍基地などで見かけるシェルターは柱や梁が無くそのまま建っているようですが、日本でもそういった作りはできますか?

アメリカでは通常、柱や梁などの躯体無しで建設されます。特に軍の建物などはコストよりも工期短縮の面で、このような工法が採用されることが多いようです。ただ、躯体のサポートが無い場合と有る場合を比べますと、躯体のサポートが無い場合は、構造強度を高めるためパネルの厚さを厚くする必要があります。例えば巾20mの建物を躯体無しで建設する場合、パネルの厚さは一般地域では1.4mm以上必要になりますが、躯体のサポートを併用した場合は1.0mmで充分な強度が得られます。価格については、パネルの厚さによる増額と躯体価格では併用する形の方がローコストな場合もあります。

7.自分で組み立てることはできますか?

アーチビルディングはユーザー自身で組み立て可能がコンセプトの1つになっており、1つの部材の重量や大きさも大人ひとりで持ち運び可能な設計がされています。ログハウスや他のキットガレージを組み立てた経験のある方はご存知かと思いますが、他の工法ですと専門の知識や道具が必要になりますがワンダービルディングでは基本作業の大半がインパクトドライバーを使用してのボルト締め作業で素人の方でも簡単に行えます。大きな建物の場合や、内部に壁を作ったり、オプション以外のエンドウォールを作る場合は、当然ながら専門の知識や道具も必要となるので建設業者等へご相談されることをお勧めします。

8.納期が3ヶ月と長く感じられます。もっと短くなりませんか?

納期はタイミングによっても若干変わりますが、おおむね3ヶ月です。
製品は米国工場での製造となります。受注してから製造を始めるまでの製造待ち期間、製品製造期間、定期便の海上運送期間の後、国内到着後通関~検品~配達になります。 確定した工期・納期がある場合は、オプションでエキスプレス対応も可能です。

9.建築コストはおおよそいくらですか?

ワンダービルディングの場合、様々な建築ジャンルで利用できますので、ジャンルごとに価格は大きく違ってきます。価格算出は 一般的な基礎工事、標準ランクの建材を使用した工事例で、当社エリアでの相場価格から算出しています。使用される材料のランクや複雑なプランになれば、当然価格もUPします。また、セルフビルドにつきましてはこの限りではありません。

①ガレージ・倉庫などのように内装仕上げ無しの場合
車2~4台用ガレージ、25坪程度の建物価格は坪25万程度です。鉄骨造ですと、「真四角に近い形で 標準ランクの外壁材を使用した場合」と同コストです。
1台用のガレージは、国内某メーカーの大量生産規格ものの“上級シリーズ”と同コストです。いずれにしましても、この高い資質を持ったワンダービルディングは、ガレージや納屋として使用するには、贅沢かもしれません。

②住宅や店舗の場合
住宅や店舗のように内装仕上げをした場合は、既存工法と同コストで、20坪以上の建物価格で 平屋建て坪45万~、2階建て坪38万~です。

③特殊建築物
地下室や覆土建造物などにつきましては、米国や欧州の実績は非常に多いですが、国内では未だ実績がございません。ただ、構造上のコストにつきましては、ワンダービルディングはライナーコンクリートの型枠として利用できますので、コストはかなり抑えられると思います。

④キット価格(材料のみ)
エンドウォール無し(トンネル状態)のもので 10坪以上サイズで坪9万~です。 モデルの厚さ、建物の高さによって単価は変わります。